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2008年10月の1件の記事

2008年10月13日 (月)

番外編 - 熱帯魚

Tetra&Coridoras 夏もひと段落したかなというこの季節、連発の運動会やらなにやらで週末はあわただしく過ごすことになる。さらに今年は、ひさしぶりにコンサートにも出かけたりして、週末はすべて予約済みという状態だった。そんななか、タイトルにもあるように、熱帯魚水槽の立ち上げを行った。

ことの発端は夏の盛りのお盆直前。そのころに上の娘の誕生日があるので、今年のプレゼントはなにがいい? と訊くと、驚いたことに「家族みんなでプールに行けたらそれでいい」と言う。マジで?


わが子ながら泣かせる話である。父親の仕事が忙しいということであきらめの境地なのか、あるいはじつは貧乏だとバレているのか――とにかく、本当にそれでいいのかと念押ししても、いい、とキッパリ言う。よしわかったと約束した。それは余裕の計画のはずだった。日程も2、3日の候補日があった。ところが先日このブログでご報告したとおり、今年の夏はぼくの怪我も含めて家族のなかでアクシデントがつづき、結局このささやかな約束すら果たすことができなかった。

娘もがっかりしただろうが約束を果たせない父親としてもがっくりである。それでしばらくたったころ、約束を果たせなかったことをもういちど話して、かわりになにか欲しいものはないか、と訊いた。

そうしたら、「じつは熱帯魚を飼いたいねん」という話が出てきた。そういえば以前もそんなことを言っていた。でもぼくは、まったくとりあっていなかった。子供に世話ができるとも思えなかったし、だいたい留守にする期間はどうするのか。魚を飼うなんて、ぼく自身は小学校時代以来、脳裏をかすめたこともないので、真面目に考えてあげることもなかった。しかし、娘は現役小学生である。ほんとうは犬を飼いたいと目論んでいるらしいが、うちのマンションは大きなペットは禁止されている。それで、いままではカブトムシやスズムシを育ててきた。それを熱帯魚にステージアップさせたい、ということらしい。「ステージアップ」という表現は妥当ではないかもしれないけれど、親としても子供が生き物と接し、さまざまなことを学んでくれることを思うと、むやみに否定するものでもない。ただ、どこまで真剣に考えているのかわかったものではなかったし、たんなる思いつきのような気もした。どこまで訴えてくるのかな――いつもなら、そう見守っているところなのだが、今回は夏のプールの約束――たんなる約束ではなくて誕生日のプレゼントのはずだった――を果たせなかった弱みがあった。

留守宅対策をちょっと調べてみると、いまはいろいろ器機が充実していて、自動給餌器なるものまで売られているので、なんとかなるようだ(それがあまい考えだったということは、そのあとしばらくしてわかる)。

それで、娘に念押しして、数軒の店をまわって、最終的に大型のペットショップで、テトラ社の30センチ水槽のスターターキットを買った。

スターターキットには水槽、フタ、ライト、上掛け式フィルタがついていた。そこにサーモスタット付ヒーターと温度計を買い足した。はじめて知る熱帯魚の世界は、子供のころに金魚を飼い、長続きしなかった経験しかないぼくと女房にとっては、目新しいことだらけだった。「水槽と魚を同時に買ってはいけない」ということくらいは、さすがに Google での事前調査で知っていた。でもバクテリアが必要ということは知らなくて、店で初期立ち上げ用のバクテリアセットを薦められたときには、怪訝な気持ちになった。底床はどれでもいい、と言われて女房が金魚用の大きめの砂利を選んだ。魚を買うことは思いとどまったけれど、水草は――気軽に――安い3種類を同時に買った。

熱帯魚に詳しい方はたくさんおられるし、ここを熱帯魚ブログにしようというつもりもないので、あまり詳しいことは書かないが、たくさんまちがいを冒した。バクテリアは賛否両論あるようだが、まあ買ってよかったと思っている。金魚用の砂利は失敗だった。量がまったく足らないし、砂利といっても小石ほどの大きさで、水草には向かないようだった。その水草も、買ってきた束のまま、なにも考えずに突っこんだ結果、1週間でほとんどが枯れて溶けてしまった。ショックだった。このあと、肝心の魚よりも水草で苦労することになる。

魚は、1週間後に、パイロットフィッシュとしてブラックネオン・テトラを4匹購入した。この1週間というのは、初期導入したバクテリアが繁殖するのを待つ時間だ。1ヵ月以上たったいま、4匹のテトラのうち3匹は元気いっぱいに泳いでいる。1匹は、小さいテトラのなかでもとくに小さく、ほかのテトラに追いかけまわされ、水草のかげから出てこなくなった。えさを目のまえにやってもほとんど食べない。見るからに痩せ衰えていくのに、どうしたらいいのかわからず、最後には水草の葉の上に身を横たえて呼吸するのがせいいっぱいになってしまった。薬浴をさせるといいのかもしれなかったが、予備の水槽やエアレーションの設備など持っているはずもなかった。小さい金網を水槽に半分だけ沈め、そのなかに入れて隔離はしたけれど、翌朝には死んでいた。いわゆる★になったということだ。夜中、衰弱していく姿を見ながらもどうにもできず、そのときには気が滅入った。

いまはネオンテトラのほかに、コリドラス、プラティがそれぞれ2匹ずつ泳いでいる。底床は大磯砂にしたけれど、水質があまりにアルカリ性に傾くので、コリドラスを増やすことも考えて、さらに田砂に変えようとしている。そして、底床を変える機会に水槽も40センチのものに変えるつもりだ。初心者だからといって遠慮して小さな水槽にするのはまちがいだと、あとになって知ったからだ。水量がすくないと、水質を安定させるのがむずかしいそうだ。フィルタも水草の二酸化炭素に配慮して、外部式にした。7匹の魚を入れたまま(一時的には退避させるにせよ)底床とフィルタをすべて入れ替える自信がなく、いろいろ考えた結果、30センチ水槽は生かしたまま、その飼育水を使って、べつに40センチ水槽を立ち上げて切り替えることにした。世間では45センチとか60センチの水槽が一般的なのだけれど、わが家の設置場所と重量の関係から――考えてみればあたりまえなのだが水槽は信じられないほど重い――40センチにした。水槽は、シンプルできれいなプレコ (PLECO) 社製のものを選んだ。この連休でだいたい立ち上げが終わったので、来週、魚を移す計画だ。

お察しのとおり、結局いちばん盛り上がっているのはぼくだ。だから機器や道具はどんどん重装備になっていく(笑)。女房はオーディオに凝るよりは経済的にマシだということで、ある程度は黙認しているようだ。肝心の子供はといえば、コメンテーター兼エサやり係になっていて、ぼくの行動に多少引いている気配すら感じられる。

今日は水草用の液肥を買ってきた。本当に水草を豊かに育てようとしたら、二酸化炭素(CO2)の強制添加が必要だと聞くけれど、いまはまだそこまではやっていない。設備投資も馬鹿にならないし、消耗品がこれ以上増えるのもためらいを感じさせるものがある。でも――それも時間の問題かもしれない。

 

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