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2007年8月 5日 (日)

ボウモア(BOWMORE) 新ボトル

Bowmore7ボウモアのボトルが新しくなった。

ここしばらくボウモアはSURFやLEGEND、DAWNといったペットネームを付加した商品展開になっていて、正直なところ選ぶのが面倒くさいというか、よくわからない状態になっていたのだが、ここにきて、またシンプルに熟成年数だけの表示になったので、買ってみた。

新しいボトルは、すこし肩が張って、すっきりスリムに見えるデザイン。悪くない。最近マッカランもスリムで背の高いボトルに変わったようだし、これからこういう形が流行っていくのかもしれない。


一時期、アイラモルトの代表格としてボウモアをよく飲んでいたのだが、上に書いたような事情もあって、ここしばらくはラフロイグやアードベッグを飲むことが多かった。今回、ひさしぶりのボウモアだなと思っていたら、さっき物置部屋から古いデザインのボウモアが1本、新品で出てきた(右下の写真)。いつ買ったのか、まったく記憶にないな...。さてどっちから飲むべきだろう?

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BowmoreOldボウモアが好きか嫌いかという以前に、そもそもウィスキーが好きか嫌いか、アイラモルトが好きか嫌いかというところで話が決まってしまいがちだが、ボウモアはその名称の無骨さからくる印象に反して、比較的マイルドだと思う。そう説得されたひとがためしに口許にグラスをあてると、まずはピート臭とヨード臭(これらはちがうらしいが簡単には区別がつかない)が襲い、ほぼ全員が自動的に正露丸を連想して顔をしかめる。本当は正露丸とはちがうにおいなのだが...。

アイラモルトというのは、英国アイラ島に蒸溜所があって、そこで作られるシングルモルトウィスキーを総称してそう呼ぶ。つづりが Islay なので、一部では "アイレイ" と表記している人もいるが、カタカナでは "アイラ" と書くのが正しいようだ。ほかに、アイラ島には上でも挙げたラフロイグ、アードベッグ、ラガヴーリン、カリラなどの蒸溜所がある。おなじ島モノでは、ほかにスカイ島やアラン島などのモルトもあり、これらを総称してアイランズモルトとも呼ぶが、長くなるのでその話はまたこんど。

アイラモルトの名刺代わりのともいえるこの強烈なピート臭・ヨード臭は、この島で採取されるピート(泥炭)に多くの海草由来のヨウ素が含まれていることから生まれると聞いた。以前、仕事のあいまにあわただしく北海道余市のニッカの蒸溜所を訪問した際には、蒸溜所全体にほんのりとこの独特のピート臭が漂っていた。余市蒸溜所ではピートをどこで採取しているのか、説明があったように思うがもう忘れてしまった。道内だったが海岸沿いではなかったような気がする。ニッカのモルトウィスキーもすこし無骨な香りがしてとてもおいしいし、それについて書き出したらまたきりがないけれど、すくなくともアイラ島のウィスキーほど強烈ではない。それはピート臭が強くてもヨード臭はそれほどでもない、ということなのかもしれない。

ピートは、発芽した大麦――麦芽(モルト)を乾燥させるときの燃料として使われる。ピートの煙で燻されて、モルトにあの強烈な香りが染みこむのだ。

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アイラモルトについては、最後まであのピート臭・ヨード臭がだめなひともいるようだが、慣れてくるとあまり気にならなくなる――というか、すくなくとも強烈とは感じなくなり、愛すべき香りにかわる。「そんなにまでして慣れたくないよ」というひとももちろんいるし、ぼくも無理には勧めない。でもこの香り、この味わいを楽しめるようになったら、それは一生ものの楽しみになる。と思う。だから、いろんなお酒の味、香りがわかってきたら、最初は興味半分、格好半分でもいいから、何回か試してみたらいい。その入門用としては、いきなりラフロイグやアードベックはちょっときついから、やっぱりボウモアがやわらかくてお勧めだ。

でも、はじめてウィスキー、はじめてシングルモルト、ということなら、やっぱりアイラモルトではなくて、スペイサイドのモルトからスタートしたほうがいいような気はする。スペイサイドモルトの話は、またいつかべつの機会に。

 

Annotations :
ボウモア : BOWMORE
Link : 楽天 河内屋でボウモア12年を見る
アードベッグ : ARDBEG
Link : 楽天 河内屋でアードベッグ10年を見る
ラフロイグ : LAPHROAIG
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マッカラン : MACALLAN (これはスペイサイドモルト)
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アイラ島 : Islay Island
Google Maps : ボウモア蒸溜所
スペイサイド : SPEYSIDE
広くはイギリス、ハイランドの一部。スペイ川河畔の地域。蒸溜所がたくさんあって、とくにハイランドと区別して呼ばれる。アイランズモルトとはまたちがったすばらしいウィスキーがたくさんある。ぼくも大好き。
Google Maps : スペイサイドはだいたいこのへん(グレンリベット蒸溜所)
シングルモルト : Single Malt
一種類のモルトだけで構成されたウィスキー。ピュアモルトは複数種類のモルトで構成。シングルカスクはひとつの樽だけの、いわゆる原酒。

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