« グレン・グールド | トップページ | 脳のなかの置き場所の限界 »

2007年7月16日 (月)

B&W 802D へのスパイク装着

802DSpike 先日、802D にスパイクを装着した。これは B&W 製品で 802D 以上のスピーカーをお持ちの方には一度は脳裏をかすめる宿命的な作業だと思う。802D の重量は三兄弟のなかではいちばん軽いのだが、それでも片側で 80kg もある。購入を決める際に最後まで気になっていたのが、この重量だった。

本当は、もうすこし音が落ちついてから、と思いつつも、スパイクの効用は以前の ALR/Jordan Note 7で充分にわかっていたので、我慢しきれずに敢行することにした。

2ch などでいろいろと話していると、このスパイクを装着するには、だいたい3種類ぐらいのパターンがあるようだ。


  1. 販売店、代理店の方にお願いする。
  2. 体力に余裕があって、なんの問題もなく自分で装着する。
  3. 体力の限界を感じながら、死ぬ思いで自分で装着する。

ぼくの場合、もともとは販売店から「搬入時に同時にやりますよ」ということで聞いていたのだが、いざ搬入してみると、スパイク装着後のスピーカーの移動の可否で揉めることになった(笑)。汗だくで搬入してくれた販売店の方は、スパイクを装着したらもう位置を動かせないと言う。無理に動かすとスパイク受けは動かず、スパイク受けからスパイクがはずれて、床に突き刺さってしまう、と。半信半疑ではあったけれど、たしかに付属してきたSoundAnchor 製のスパイク受けだとその心配はありそうだ。移動できなくなったら位置決めやケーブル交換の際に困るから、という話になり、そのときにはつけないことにした。

§

J1Spike その後いろいろ情報収集して、スパイク受けを工夫すればなんとかなるだろうということがわかり、ある店で推奨されていた J1 Project の BA50HB 2個1組を4つ、計8個分すなおに購入した。ひとまわり小さい BA35HB でもいいかなと思ったが、面積が小さいと沈み込みが心配なので、50mm 径の BA50HB にした。ぼくの部屋はマンションのLL45等級で張り込みの絨毯。その下には緩衝材が敷きつめられて、さらにその下がコンクリートとなる。あとで動かすことを考えると、この緩衝材分の沈み込みが心配だったのだ。

さて、販売店を帰してしまってからの装着となると、ぼくの場合は上のパターンのうち、いちばん悲壮感の漂う 3. のやり方になる。ぼくの背中の故障を知っている女房はこの目論見を知って蒼白な顔をしたが、ほかにどうしようがある? 白状すると、職場の若い者を飯と酒で釣って手伝わせようかという考えが脳裏をかすめたことは事実だが、いくらぼくでもさすがにそんな横暴な真似はできなかった。

802DHead万一にそなえて、もうとっくに使わなくなったベビー布団用のマットレスを押入れから出してきて床に敷き、802D を横倒しにした。ふたりの子供の成長を見守ったマットレスも、まさか最後にこんな活躍の場があろうとは思わなかっただろう。

底面に元々ついているキャスターを電動ドライバでつぎつぎと外し、スパイクを装着する。一気に引き起こし、傾けたところで女房にスパイク受けの位置を合わせてもらい、立ち上げる。2台目の引き起こしのときには疲弊して怪しくなってきたので、かよわき女房の力も借りた。というか、見かねて力を貸さずにはいられなかったらしい。B&Wの取説には「引き起こす際には、怖がらずにスピーカーの頭の部分を持ちなさい」とある。このヘッドの部分は、強い力を加えるとぐらっと揺れる。たしかにこれを持つのは勇気がいる。

802DFoot スパイクは、台座部分の上下の向きによって床面からの高さを調整できるようになっているが、視聴位置の関係から高めになるように設置した。スパイク受けの沈み込みは、写真で見てのとおりであり、やはり絨毯の起毛以上に沈む。スピーカーの低めの部分を持ち、ぐいっと動かすと、スパイク受けごと絨毯の上を滑る。これで、今後スピーカーの位置やケーブルを変えたりすることもできそうだ。

§

肝心の音のほうはといえば、効能どおり中低域の明晰度が増したように思うが、これはいまはプラシーボの可能性もある。スピーカーのエージングが終わるまえにセッティングを変えるという禁じ手を使ってしまったのだから、今後はこれで音を追い込んでいくことになる。またマンション暮らしで問題になりがちな下階への振動による低域もれは、これで最小限に抑えられるのではないかと思う。

|

« グレン・グールド | トップページ | 脳のなかの置き場所の限界 »

オーディオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213595/15774737

この記事へのトラックバック一覧です: B&W 802D へのスパイク装着:

« グレン・グールド | トップページ | 脳のなかの置き場所の限界 »