ALR/Jordan の Note 7
もう何年も、ドイツALR/JordanのNote 7を使いつづけている。こんなに長い期間、しかもどっぷりとNote 7とつきあっているのは、たぶん全国でぼくだけではないかと思う(笑)。たしか発売になってまもなく購入したはずで、シリアル番号もずいぶん若い。でもあまり売れていないだろうから(笑)、いま買ってもまだシリアル番号は1000番台にも達していないのじゃないかな。いまはリビジョンが上がって、"Note 7i"という型番になっている。
当時のぼくにとっては(いまもだけど)高価な買い物だったから、ずいぶん時間をかけて選んだ。Sonus faberやDynaudio、B&WのNautilusシリーズと比較して、結局Note 7の高域のみずみずしさが決め手となった。中域の明瞭さ、低域の量感も気にいった。唯一ちょっと地味な見た目がウィークポイントだったけど...バッフル面が真っ黒というのはどうかなあ。嫁さんは、いまでもその点がすこし気にいらないみたいだ。
時効だと思うから白状するが、最終決定の日には仕事を休み、平日の朝から販売店の試聴室を独占させてもらった。DynaudioのContour展示品を安く提供してあげるよ、と言われて動揺したが、結局はNote 7で踏み切った。
導入してからも、もちろん期待に違わぬ音を奏でてくれている。まもなく、ついに手放すことになりそうだが、とてもいいスピーカーだという思いは変わらない。おかげで、その間にアンプを3回も変更する羽目になった。そのアンプの変遷の経緯で、どうもこちらの音に対する趣味もすこしずつ変わってきていて、またすこし違う世界に挑戦してみたくなった。
Note 7は、背面のパッシヴラジエータの調整が何といっても特徴的だが、足許の素材でもずいぶん音が変わる。スパイクが付属していることからもわかるように、何らかの方法で浮かしたほうが絶対にいい。低域が驚くほど明瞭になる。
最初は小さな黒檀のブロックで受けていて、これが安いわりに効果大だった。安定性の問題で、いまはベース一体型のスパイクと、さらにサザンイエローパインの角材で緩衝材をサンドイッチしたブロック上の台を置いている。サザンイエローパインは、木製ジェットコースターのコースにも使われている、とても硬い木だ。打ち合わせるとすこしカキンと鳴るので、ひょっとしたら高域に色づけしてしまっているかもしれないが、重量物のベースとしての安定感と、出てくる音は気に入っている。
あと、このスピーカーは、バイワイヤ接続が必須だと思う。
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コメント
みるくぱいさん、コメントありがとうございます。
Note3iは、2ウェイのブックシェルフですよね。残念ながら、音を聴いたことはありません。
ただ私が使っていたNote7とは、シルクドームツイータと、パッシブラジエータを搭載している特長は同じですから、傾向は似ているのではないかと思います。
みずみずしい、と上の記事では書きましたが、あわせて、やや柔らかい、温かみのある音と言って良いと思います。いまはB&Wを使っているので、特にそう思い出すのかもしれませんが...。
発売されてから、だいぶ時間がたっている機種であり、それがまだ現役として販売されているというのは、メーカとしてALR/Jordanのスタンスは立派だと思いますが、みるくぱいさんが経験されたように、裏を返せば積極的に販売していないということになってしまうのでしょうね...。
投稿: Tiki | 2013年11月 2日 (土) 23時45分
今年(2013)インターナショナルオーディオショー行ってきまして、代理店さまにNOTEシリーズのカタログが欲しいと言ったら、売れていないから今日持ってこなかった、とのこと。
やはりエントリーしか売れていないんだな~と実感。
NOTE3iなどどうなのでしょう?
音を聴かれたことはあるでしょうか?
関心を持っても実物がない、試聴もできない(代理店にも無さそう)困ったもんです。
売る気が無いんだろうな、きっと。
投稿: みるくぱい | 2013年11月 2日 (土) 18時48分